Webサイトの高速化テクニック第2弾です。
今回は、サーバー側の設定見直しとページ構成の修正による高速化について紹介します。
第1段では、速度測定の方法や圧縮による高速化を紹介しています。合わせてご確認ください。
サーバーの応答時間を短縮してサイト高速化
ページを表示する際は、Webサーバー側で処理が実行されています。
その処理時間を短縮することで、結果的にWebサイトの表示速度も改善されます。
サイトによって有効な対策は異なりますが、
使用しているミドルウェアのチューニングや、スペックの増強で効果が見込まれます。
データベースやディスクから大量のデータを読み込む場合は注意が必要です。
ページ表示時に取り扱うデータ量を抑えることができれば、サイトの表示速度改善にも繋がります。
WordPressの場合、不要なプラグインを削除または無効化することも効果があります。
PHPを使用していれば、バージョン7以降でパフォーマンスが改善されています。
アップデートを検討することも一つの手です。
リソースの配置順を見直して高速化
Webサイトでは、基本的にHTMLに記載された順にファイルが読み込まれます。
ページの後半で使用する JavaScript でも、先頭に記載されていれば最初に読まれます。
Javascriptを使用している場合は、ページ表示に必要な最低限だけを先に読み込み、残りは後半(最後)に読むように書き換えましょう。環境によっては大幅な改善が見込まれます。
画像を大量に使うサイトでは、画像の非同期読み込み(Lazy Load)も検討の余地があります。
画像の読み込みを別タイミングにずらすことで、テキスト部分だけでも高速に表示するものです。
スマートフォンなどのモバイル環境では、体感できるほどの改善が期待できます。
HTTP/2対応にしてサイト高速化
HTTP/2と呼ばれる最新の通信規格に対応することで高速化できます。
これまで利用されてきたHTTP/1.1とは異なり、大量のファイルを同時に並列ダウンロードできる点が特徴です。ファイル数が多いページでは特に有効です。
環境をしっかりと整備することで、「サーバープッシュ」と呼ばれる最新の高速化技術も活用することができます。対応環境はまだ少ないものの、ページの表示高速化に貢献できる技術のひとつです。
なお、HTTP/2単体で劇的な高速化が見込めることは少ないです。実際に取り組む場合は、第1弾で紹介した「圧縮処理」や、前述した「リソース配置順の見直し」を先に実施するほうが望ましいです。
まとめ
遅いWebサイトを高速化する方法について、3つのテクニックを紹介しました。
ひとことで「サイト高速化」と言っても、サーバー側処理の見直し、画像などリソース配置順の見直し、HTTP/2対応による高速化、など幅広い方法があります。
自分のサイトに適した改善策を検討し、効果を測定しながら取り組むことをオススメします。