CentOS 8 と CentOS 7 の違い、yum やミドルウェアにも要注意

CentOS 8 と CentOS 7 の違い、yum やミドルウェアにも要注意 CentOS 8

2019年9月24日に CentOS 8 がリリースされます。
RedHat Enterprise Linux 8 の情報を元に、CentOS 8 で想定される変更点をまとめました。

PHP や MySQL といったミドルウェアのバージョン変更や、
サービスの追加・削除など数多くの変更が入ることになります。

RHEL 8・CentOS 8 に PHP 7.3 をインストールする(remi 使用)

RHEL 8・CentOS 8 に PHP 7.3 をインストールする(remi 使用)

2019-05-27



CentOS 8 のリリースは2019年9月24日

CentOS 8 はリリース前の状態で、現在コミュニティによる開発が行われています。
2019年7月時点では、ベースとなる「RHEL 8」のパッチ開発と検証作業が進行中です。

前回バージョンアップ時は、「RHEL 7」の27日後に「CentOS 7」がリリースされましたが、
今回の進捗を踏まえると 2019年8月~9月 頃のリリースになると考えられます。
⇒CentOS 8は、2019年9月24日にリリースされることが決まりました。

開発の進捗状況については、CentOS 公式サイト が参考になります。
Current Timeline の欄をご参照ください。

ミドルウェアのバージョン変更

CentOS 8 では、各種ミドルウェアの標準バージョンが最新化される予定です。
PHP 7.2、MySQL 8.0 などをそのまま利用することができます。

Python については「3.6系」と「2.7系」を選択してインストール可能ですが、可能な限り「3.6系」の利用をオススメします。(Python 2系は2020年1月1日でサポート終了)

ミドルウェア等 CentOS 8 CentOS 7
Linux Kernel 4.18 3.10
PHP 7.2 5.4
Python 3.6 2.7
Perl 5.26 5.16
Ruby 2.5 2.0
Node.JS 10.14 6.16
MariaDB 10.3 5.5
MySQL 8.0 5.5
PostgreSQL 10 9.2
Redis 5.0 3.2
git 2.18 1.8
gcc 8.5 4.8
nginx 1.14 1.12

yum コマンドが dnf コマンドに

CentOS のパッケージ管理に欠かせない yum の中身が入れ替わります。
Fedora などで採用されている dnf をベースとしたコマンドへと変更になりました。

以前の yum は Python 2 ベースでしたが、dnf は Python 3 ベースで作られています。
コマンドラインのオプション等は変わらないものの、プラグインは別途対応が必要です。

 
なお、yum コマンドは dnf コマンドのラッパーとして用意されているため、yum コマンドを入力しても内部的には dnf が呼び出されるようになります。

ntp サービスは chrony へ変更に

CentOS 7 から採用されている時刻同期ソフトウェアが chrony です。
これまでは従来の ntp も利用できましたが、CentOS 8 では chrony に一本化されます。

同期状態を確認するコマンド ntpq -p は、chronyc sources となりました。
chrony の詳しい使い方については、以下の記事をご参照ください。

CentOSでサーバーの時刻がずれる場合の修正方法

2018-07-12

ファイアウォールは「iptables」から「nftables」へ

標準のパケットフィルタ機能が iptables から、nftables に置き換わります。
設定移行用のコマンド iptables-restore-translate も合わせて実装されました。

コマンド形式が一新されているため、iptables に慣れた方には不便かもしれません。
従来の iptables を利用したい場合は iptables-services をインストールすれば OK です。

 
一方で、CentOS 7 からは firewalld でもネットワーク制御が可能となっています。
新しく nftables を覚えるよりは、firewalld を習得した方が良いでしょう。
(firewalld のバックエンドも nftables になりました)

TLS1.0・TLS1.1 がデフォルトで無効状態に

RHEL8 の標準設定では、TLS 1.0・TLS 1.1 をサポートしない状態となりました。
セキュリティを強化するために TLS 1.2・TLS 1.3 の使用が基本となります。

通信相手のサーバーが TLS 1.2 をサポートしない場合は接続不可となるため注意しましょう。
TLS 1.1 以下を利用する際は、暗号化ポリシーの変更(緩和)が必要です。

CentOS 8 を試すには、RHEL 8 の開発者版が最適

CentOS 8 自体はまだ開発中ですが、元となる RHEL 8 は既に正式リリース済みです。
開発者向けの無償バージョンも RedHat より公開されています。

あくまでも開発者向けの検証用途として提供されているため、
利用規約をよく読み、用途から外れない範囲での利用を心がけましょう。

Red Hat Developer | Red Hat Enterprise Linux Download
https://developers.redhat.com/products/rhel/download/

CentOS 8 の変更点まとめ

  • ミドルウェアのバージョンが新しくなる
  • yumdnf に置き換わる
  • ntpchrony に置き換わる
  • iptablesnftables に置き換わる

CentOS 8 では、古いサービスの削除や置き換えが行われる見込みです。
基本的には後継となるサービスが用意されているため、乗り換えを行いましょう。

AWS コンテナサービス「Fargate」「ECS」「EKS」の違いを解説

2018-10-05

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