Linux サーバー構築の初心者にオススメの OS、トップ3を解説

サーバー構築

Linux サーバー構築の初心者向けに、オススメの OS 紹介です。
いずれも広く利用されている優れた OS ですが、それぞれの違いを解説します。

  • CentOS
  • Ubuntu
  • Amazon Linux



CentOS:初めての Linux 練習にオススメ

CentOS(セントオーエス)は、フリーで提供されている Linux の1つです。

CentOS 自体は無料で提供されていますが、RedHat Enterprise Linux(RHEL)と呼ばれる有償の OS を元にして作られています。コマンドや使い方もほぼ RHEL と同じとなっています。

 
CentOS は、歴史が長く利用者も多いため、インターネット上に情報が充実しています。
トラブル対応事例や活用事例も豊富で、手順が分からずに困るといったことは少ないです。

RHEL を追いかける形で年1~2回ほどバージョンアップが行われ、現在は CentOS 7.5 です。
日本で特に利用されることの多いサーバーOSとなっています。

Ubuntu:幅広い用途での採用実績アリ

Ubuntu(ウブントゥ/ウブンツ)は、Linux 系 OS の中でトップのシェアを持っています。

日本では「CentOS」がよく利用されていますが、世界的には「Ubuntu」の方がメジャーです。
クラウドサービスやレンタルサーバーなどでも採用された実績があります。

 
また、サーバー以外にも「デスクトップOS」として使える機能が充実しています。
ブラウジングや資料作成を目的とした、クライアントOSとして利用する人も少なくありません。

コミュニティによる開発も活発に行われており、年に2回のバージョンアップが行われています。
公開年月がそのままバージョン番号になり、現在は2018年4月公開の Ubuntu 18.04 が最新です。

Amazon Linux:AWS 上での利用にオススメ

Amazon Linux(アマゾン・リナックス)は、AWS で利用できる OS です。
こちらも CentOS 同様に、RHEL をベースにして開発されています。

元となる部分が RHEL や CentOS と非常に近いため、
Amazon Linux でも同じコマンドやソフトウェアをそのまま利用できます。

 
その名の通り、Amazonが開発を行っています。
AWS の各サービスと相性がよく、AWS 上でシステムを構築する場合には特にオススメです。

主に年2回のアップデートが提供されており、現在は Amazon Linux 2018.03 が最新です。
直近では、次期バージョンの Amazon Linux 2 も公開されました。

まとめ

Linux サーバーの初心者にオススメのOSを3つ紹介しました。

いずれも使いやすいOSではありますが、もし迷った場合には「CentOS」をオススメします。
実際の構築手順や使い方については、下記の関連記事で紹介しています。

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