RHEL 8 へ、Python 3.6
と pip
をインストールします。
基本的には、CentOS 8 でも同様の手順でインストールが可能となる見込みです。
- RedHat Enterprise Linux 8.0
- Python 3.6.8
- pip
RHEL 8、CentOS 8 に Python 3.6 を追加する
RHEL 8.0 の標準リポジトリでは、Python 3.6 が提供されています。
dnf コマンドを使用してインストールが可能です。
$ sudo dnf install python36
Python 3.6 がインストールされました。コマンドでバージョンを確認しておきます。
コマンドが見つからない場合は、一度ログアウト後に再度ログインしてください。
$ python3 --version
Python 3.6.8
$ python3.6 --version
Python 3.6.8
pip もインストール済みです。
$ pip3 --version
pip 9.0.3 from /usr/lib/python3.6/site-packages (python 3.6)
$ pip3.6 --version
pip 9.0.3 from /usr/lib/python3.6/site-packages (python 3.6)
python コマンド単体で呼べるようにする
python3
や python3.6
のままでは使いづらいため、
python
コマンド単体でも実行できるように alternatives
コマンドで設定を行います。
インストール済みの Python 一覧が出てきます。
Python 3 の左側にある番号(今回は2)を入力して、Enter で設定完了です。
$ sudo alternatives --config python
There are 2 programs which provide 'python'.
Selection Command
-----------------------------------------------
*+ 1 /usr/libexec/no-python
2 /usr/bin/python3
Enter to keep the current selection[+], or type selection number: 2
python
コマンド単体で実行できるようになりました。
$ python --version
Python 3.6.8
pip コマンド単体で呼べるようにする
python
コマンドと同様に、pip
コマンドも単体で呼べるようにしましょう。
先ほどとは少し異なり update-alternatives
コマンドを使って設定可能です。
/usr/bin/pip
はシンボリックリンクの作成先を指定し、
/usr/bin/pip3
はファイルの実体(格納場所)を指定しています。
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/pip pip /usr/bin/pip3 1
上記設定により、pip
コマンドも単体で呼べるようになりました。
$ pip --version
pip 9.0.3 from /usr/lib/python3.6/site-packages (python 3.6)
Python セットアップのまとめ
RHEL 8 / CentOS 8 における Python 3.6 のインストール手順を解説しました。
8系の OS では、Python 3 系の利用が推奨されています。
複数バージョンの Python を使い分ける際には、
alternatives コマンドを用いてバージョンの切り替え(シンボリックリンクの張替え)が可能です。
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