mecmached の最新版を、CentOS 7 に yum インストールする手順を解説します。
mecmached は、Redis と並んで広く使われているインメモリ DB の一つです。
キャッシュやセッション情報の管理など、Web アプリケーションで幅広く活用されています。
今回は、以下のサーバー構成でインストールを行います。
- CentOS 7.5
- memcached 1.15.10
⇒ Ubuntu 18.04 へのインストール手順
⇒ Fedora 29 へのインストール手順
CentOS 7 にリポジトリを追加
CentOS 7 の標準リポジトリでも「memcached」自体は提供されていますが、少し古めのバージョンが配布されています。
外部リポジトリを追加することで、memcached の最新版をインストール可能にします。
今回は、EPEL リポジトリ・ remi リポジトリを活用します。
# yum install epel-release
EPEL リポジトリのインストール後、remi リポジトリを追加します。
# yum install http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
yumコマンドで --enablerepo=remi
を付加すると利用できます。
yum で memcached をインストール
リポジトリの準備が整ったので、yum で memcached をインストールします。
念のため、yum info
コマンドでバージョンを確認してきます。
# yum info memcached --enablerepo=remi
Name : memcached
Arch : x86_64
Version : 1.5.10
Release : 1.el7.remi
Size : 137 k
Repo : remi
最新版の memcached 1.5.10
が取得できているため、インストールを開始します。
# yum install memcached --enablerepo=remi
memcached サービスの自動起動を ON にします。
# systemctl enable memcached
memcached サービスを開始します。
# systemctl start memcached
telnet で memcached の動作確認
telnet
コマンドを使い、memcached に接続します。ポート番号は 11211
です。
# telnet 127.0.0.1 11211
version
コマンドでバージョン情報を表示できます。
version
VERSION 1.5.10
次に key01
というキーで「hogefuga」の値を保存してみます。
set <キー名> <圧縮有:1 圧縮無:0> <保持する秒数> <バイト数(文字数)>
が構文です。
set key01 0 1000 8
hogefuga
STORED
保存したキーを取り出してみます。
こちらの構文は簡単で、get <キー名>
を入力するだけです。
get key01
VALUE key01 0 8
hogefuga
END
telnet から抜けるときは、Ctrl + ]
キーを入力します。
まとめ
最新版の memcached を yum インストールする手順について紹介しました。
外部リポジトリを追加することで、最新版が取得できます。
Web サービスの開発時など、インメモリのキャッシュが必要な場合に活用してみてください。
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