Fedora 29 に memcached 最新版を dnf インストールする

Fedora 構築

Fedora 29 にインメモリ DB の memcached をインストールします。
remi リポジトリを追加することで、dnf コマンドによる最新版インストールが可能です。

今回使用するサーバー環境は、Fedora 29 / memcached 1.5.12 です。

別の OS を使っている場合は以下の記事をご覧ください。
CentOS 7 の場合
Ubuntu 18.04 の場合



Fedora 29 に remi リポジトリを追加する

Fedora 29 の標準リポジトリでは、memacahed の最新版が利用できません。
今回の構築では remi リポジトリを利用します。

remi リポジトリの GPG キーをインポートします。

$ sudo rpm --import https://rpms.remirepo.net/RPM-GPG-KEY-remi2018

remi リポジトリを Fedora にインストールします。

$ sudo dnf install https://rpms.remirepo.net/fedora/remi-release-29.rpm

memcached のパッケージ情報を確認します。
オプションで remi リポジトリを指定することができます。

$ dnf info memcached --enablerepo=remi

Available Packages
Name         : memcached
Version      : 1.5.12
Release      : 1.fc29.remi
Arch         : x86_64
Size         : 136 k
Source       : memcached-1.5.12-1.fc29.remi.src.rpm
Repo         : remi

memcached を dnf インストールする

remi リポジトリから memcached をインストールします。

$ sudo dnf install memcached --enablerepo=remi

Fedora 起動時に memcached も自動起動するように設定します。

$ sudo systemctl enable memcached

memcached サービスを初回起動します。

$ sudo systemctl start memcached

インストールされたバージョンを確認します。
今回は、現時点での最新版 memcached 1.5.12 が入りました。

$ memcached --version
memcached 1.5.12

memcached の動作確認を行う

サーバー上にある memcached に接続します。
デフォルトのポート番号は 11211 となっています。

$ telnet localhost 11211

key001 の名称で「hello」のテキストを格納してみます。
構文は set <キー名> <圧縮有:1 圧縮無:0> <保存秒数> <バイト数> です。

set key001 0 3600 5
hello
STORED

保存したキー情報を取り出してみます。

get key001
VALUE key001 0 5
hello
END

保存したキー情報を削除します。

delete key001
DELETED

以上で、簡単な動作確認は終了です。
telnet からログアウトする場合は、Ctrl + ] キーを使用します。

memcached セットアップのまとめ

Fedora 29 に memcacehd の最新版をセットアップしました。
remi リポジトリを活用すると、dnf インストールが可能となります。

memcached は Web アプリケーションでよく使われるキャッシュ DB です。
セッション情報やデータキャッシュが必要な場合にご活用ください。