Fedora 29 に nginx を dnf コマンドでインストールする

Fedora 構築

Web サーバ「nginx」を Fedora 29 に構築します。
公式リポジトリを登録することで、dnf でのインストールが可能です。

今回使用するサーバー環境は次の通りです。

検証に使用したサーバー環境

  • Fedora 29
  • nginx 1.14.1

CentOS 7.5 への nginx インストール手順
Ubuntu 18.04 への nginx インストール手順



dnf コマンドで nginx をインストールする

Fedora 標準リポジトリで提供される nginx は少し古めのバージョンです。
新バージョンを利用するため、nginx の公式リポジトリを追加します。

$ sudo dnf install http://nginx.org/packages/rhel/7/noarch/RPMS/nginx-release-rhel-7-0.el7.ngx.noarch.rpm

パッケージ情報を確認します。
nginx リポジトリが認識されていれば問題ありません。

$ dnf info nginx
Available Packages
Name       : nginx
Version    : 1.14.1
Release    : 1.el7_4.ngx
Arch       : x86_64
Repo       : nginx     ←ここを確認

dnf コマンドで nginx をインストールします。

$ sudo dnf install nginx

nginx の自動起動設定・初回起動

インストールされた nginx のバージョンを確認します。
今回は nginx 1.14.1 がインストールされました。

$ nginx -v
nginx version: nginx/1.14.1

Fedora 起動時に、nginx も自動起動するように設定します。

$ sudo systemctl enable nginx

nginx サービスを初回起動します。

$ sudo systemctl start nginx

nginx の起動状態を確認します。
active (running) と表示されていれば正常です。

$ sudo systemctl status nginx
* nginx.service - nginx - high performance web server
   Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/nginx.service; enabled; vendor preset: disabled)
   Active: active (running)

nginx の動作確認を行う

動作確認のため、サーバー内から nginx にアクセスします。
curl コマンドを実行し、200 OK が返ってくることを確認します。

$ curl -I http://localhost
HTTP/1.1 200 OK
Server: nginx/1.14.1

次に、ブラウザから http://<サーバー のIPアドレス> にアクセスします。
nginx の初期画面が表示されれば正常です。

 
最後に、アクセスログの記録を確認します。
先ほどのテストアクセスが記録されていれば OK です。

$ sudo tail /var/log/nginx/access.log
127.0.0.1 - - [12/Nov/2018:22:46:11 +0900] "HEAD / HTTP/1.1" 200 0 "-" "curl/7.61.1" "-"

nginx のセットアップまとめ

Fedora 29 に nginx のセットアップを行いました。
公式リポジトリを利用すると、dnf コマンドで簡単に構築できます。

Web サーバーが必要となった場合に、ぜひご活用ください。

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