Python 3系の最新版、Python 3.6 を CentOS 7.5 にインストールします。
CentOS に標準インストール済みの Python 2.7 はそのまま残します。
今回使用したサーバー環境は以下の通りです。
- CentOS 7.5
- Python 3.6.5
- pip 18.1
CentOS 7.5 に Python 3 系を yum インストール
CentOS 7.5 の標準リポジトリには Python 2.7 しかありません。
Python 3 系をインストールするために、新しくリポジトリを追加します。
# yum install https://centos7.iuscommunity.org/ius-release.rpm
yum info
コマンドで、Python 3.6 が認識されたことを確認します。
$ yum info python36u
Available Packages
Name : python36u
Arch : x86_64
Version : 3.6.5
Release : 1.ius.centos7
Python 3.6 を yum インストールします。
パッケージ管理システムの pip
も合わせて追加しています。
# yum install python36u python36u-pip python36u-devel
Python 3.6 のインストール確認・動作確認
インストールされたバージョンを確認します。
$ python3.6 --version
Python 3.6.5
Python の動作を確認するために、Hello, World!
を実行してみます。
$ python3.6 -c 'print("Hello, World!")'
Hello, World!
Python に付属している pip
のバージョンは古い状態です。
--upgrade
オプション付きでインストールし、最新バージョンに更新します。
$ pip3.6 install --upgrade pip
pip
のバージョンを確認します。
$ pip3.6 --version
pip 18.1 from /usr/lib/python3.6/site-packages/pip (python 3.6)
CentOS 標準の Python を更新・削除してはいけない
CentOS 7.5 には、標準で Python 2.7.5
が入っています。
python
コマンドを実行すると、CentOS 標準の Python が使えます。
$ python --version
Python 2.7.5
標準の Python については、原則として手を付けない方がベストです。
Python 3 を入れたからと削除することも止めておきましょう。
yum
などのシステムツールが Python で動いており、OS 全体に影響を与える恐れがあります。
標準の Python は残したまま、Python 3 系を追加することが重要です。
万が一 yum の起動に影響が出てしまった場合は、以下のファイルを見直しましょう。
1行目に Python 2.5 系のフルパスが記載されていれば OK です。
# vi /usr/bin/yum
Python セットアップのまとめ
CentOS 7.5 における Python 3.6 のインストール手順を解説しました。
OS 標準の Python には変更を加えないようにしましょう。
複数バージョンの Python を使い分けるため、起動時のコマンドに注意が必要です。
OS 標準版は python
、今回追加した 3.6 系は python3.6
で使えます。
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