Webサイトの構築や、サーバー設定を学ぶためには大きく3つの選択肢があります。
「レンタルサーバー」「VPS」「自宅サーバー」です。
今回はそれぞれのメリットやデメリットについて比較します。
レンタルサーバーの特徴
レンタルサーバ:コストが安くて管理も楽ですが、サーバ構成の自由度は下がります。
レンタルサーバーのメリット
- プロの業者にサーバー管理を任せることができる
- 電気代やインターネット回線の心配が不要
- 自前で準備するよりも安価に利用できることが多い
レンタルサーバーのデメリット
- サーバー機能が制限される場合がある
- 希望のスペックや構成が提供されていない可能性がある
- 性能が出ない場合がある
Webサイトの公開にオススメ
レンタルサーバーは、複数の利用者で1台のサーバーを共有するため安価に利用できます。
また、初期設定やサーバー管理の手間がかからない点も特徴です。
Webサイトの公開時や、サーバーが取り急ぎ必要な場合は「レンタルサーバー」を推奨します。
なお、本サイトでは エックスサーバー を利用しています。
VPSの特徴
VPS:仮想サーバ1台を丸ごと自由に使えますが、メンテナンスも自分で行う必要があります。
VPSのメリット
- サーバーの管理者権限を使うことができる
- 好きなソフトウェアを利用したり細かなチューニングを行える
- プロの業者にサーバー管理を任せることができる
VPSのデメリット
- ある程度サーバーに関する知識が必要になる。
- レンタルサーバーと比較するとコストが多少高くなる。
カスタマイズしたい人にオススメ
「VPS」は「Virtual Private Server」の略称です。
その名の通り、仮想的に自分のサーバーのように使うことができます。
レンタルサーバーでは実現できない機能や、細かな設定も自由に変更可能です。
その上で、サーバー本体や設備の管理はプロに任せることができます。
自宅サーバーの特徴
自宅サーバー:幅広い知識を習得できるが、常時運用にはリスクを伴います。
自宅サーバーのメリット
- スペックや構成などを全て自由に決められる
- ハードウェア、OS、ソフトウェアなどの幅広い知識が身につく
- 自分専用なので他に利用者の影響を受けない
自宅サーバーのデメリット
- サーバーの用意や電気代・インターネット回線などのコストが掛かる
- 設置場所やファンの音、排熱に伴う空調を気にする必要がある
- 壊れた場合や停電した場合にも自分で対応が必要
サーバーの学習用途にオススメ
自宅に自分専用のサーバーを用意するといった方法です。
自由度が高い反面、初期設定から運用・トラブル時の対応まで自分で行う必要があります。
幅広い実用的な知識が身につくため、ハードルは高いですが学習用途にオススメです。
まとめ
サーバーの種類と、それぞれのメリット・デメリットについて紹介しました。
用途・費用・技術レベルによって適したサーバー(サービス)が異なってきます。
- Webサイトを簡単に公開するにはレンタルサーバー
- ある程度カスタマイズや自分で構築をしたい場合はVPS
- サーバーを1から作りたい・学習したい場合には自宅サーバー がオススメです。
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