Windows Server の機能とは? Linux との違いも分かりやすく解説

サーバー構築

サーバーOS には、Linux サーバーの他に Windows Server が存在します。

どちらも同じ「サーバー」ですが、作りや利用用途が大きく異なります。
今回は Windows Server の使い方や Linux との違いについて解説します。

Windows の管理機能が豊富な Windows Server

Windows Server には、Windows 端末の管理機能 が豊富に搭載されています。
そのため、Windows をメインで利用する大企業などで重宝されています。

「Active Directory」と呼ばれる、Windows とユーザーの管理機能がその目玉です。
サーバー側でユーザー情報を一括管理したり、権限を細かく制御することができます。

 
「WSUS」機能では、Windows Update の適用状況をサーバー側で一括管理できます。
アップデートをサボっているPCがあれば、管理者が一発で分かるような機能も入っています。

上記の他に、ファイルサーバーなどの用途でも利用可能です。

Windows Server は SQL Server や ASP.net の動作環境に最適

DB サーバーや Web サーバーとして Windows Server を利用する場合もあります。

Microsoft 社が提供しているデータベース「SQL Server」は、
Windows Serverで動作する代表的な製品のひとつです。

 
同じく Microsoft が提供しているフレームワーク「ASP.net」も、
Windows Server の「IIS」と呼ばれる機能を前提にして作られています。

これらの機能が必要な場合、Linux ではなく Windows Server を採用する必要があります。

Linux サーバーとの使い分けは、Microsoft 製品の利用状況次第

Linux サーバーと Windows Server をどのように使い分けるか、
判断に困った場合は「Microsoft 製品の利用状況」が一つの参考になります。

Microsoft 製品をシステムに組み込む場合は、必然的に Windows Server となります。

 
一方で、Apache や MySQL を利用する場合は Windows Server を使う必要がありません。
RedHat や CentOS、Ubuntu なども選択肢に入ってきます。

社内にある Windows を一括管理したい場合には Windows Server が最適です。
台数などの規模にもよりますが、PC 管理作業の効率化が期待できます。

まとめ

Windows Server の機能について紹介しました。
Microsoft が開発していることもあり、Windows との相性が良いサーバーです。

外部公開システムはLinux、社内管理には Windows Server、といった使い分けも可能です。
用途に応じて適したサーバーを選択しましょう。

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