スケールアップ・スケールアウトの違い、サーバー強化の手法を解説

サーバー構築

サーバー強化の「スケールアップ」と「スケールアウト」の違い・使い分けを解説します。

「スケールアップ」は既にあるサーバーを増強すること、
「スケールアウト」はサーバーの台数を増やすことを意味しています。

スケールするサーバー・システムとは、拡張性を考慮した作りのこと

2019-03-27



「スケールアップ」は既存サーバーを強化する

スケールアップでは、サーバーそのものの性能を引き上げます。
サーバーのメモリ・CPU の数を増やすことで、性能の引き上げを図ります。

レンタルサーバーやクラウドサービスの場合は、
契約変更や設定変更だけでサーバーの性能を切り替えられることが多いです。

 
スケールアップのメリットは「システム構成が変化しない」ことです。
1台のサーバーで複数の処理を捌いている場合は、スケールアップのほうが容易となります。

デメリットは、「サーバー1台の性能には上限がある」ことです。
サーバーを強化し続けるとしても、物理的な制約や規格の上限といった壁が存在します。

「スケールアウト」はサーバーの台数を増やす

一方のスケールアウトでは、サーバー自体の数を増やして対応します。
2台だった Web サーバーを3台や4台に増やすことで、全体の処理能力を向上させます。

スケールアウトは、AWS・Azure・GCP などのクラウドサービスと非常に相性が良いです。
クラウドでは自由にサーバーを増減できるため、必要に応じてサーバー台数を調節できます。

 
メリットとしては、サーバーを増やせば増やすほど処理能力を向上できることです。
Web サーバーなどの、アクセス数が変動しやすい箇所にはスケールアウトが適しています。

デメリットは、サーバーが複数台に分散しても動くシステムにする必要がある点です。
ロードバランサーの導入やセッション情報の管理など、設計段階での考慮が欠かせません。

「スケールアップ」と「スケールアウト」の使い分け

スケールアップとスケールアウト、どちらにもメリット・デメリットが存在します。
どのように使い分けるほうが良いか、判断ポイントを紹介します。

スケールアップは小規模システムにオススメ

  • データベースのマスタなど複数台運用が難しいサーバー
  • 小規模なシステム
  • 1つのサーバーに役割を集中させている場合
  • 頻繁な性能強化が必要ないシステム
  • 自前でサーバーを運用している場合

スケールアウトは大規模なシステムに最適

  • Webサーバーなど複数台でも動かしやすいサーバー
  • 今後も継続して性能強化が必要なシステム
  • サーバーごとに役割が分担できている場合
  • 大量アクセスを想定しているシステム
  • クラウドサービスを活用している場合

まとめ

サーバー性能強化の「スケールアップ」と「スケールアウト」について解説しました。

どちらが良い・悪いではなく、場面に応じた使い分けが肝心です。
それぞれの特徴を理解した上で、必要な方法を選択することがサーバーの安定運用に繋がります。

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