レンタルサーバーの「エックスサーバー」では、高速化機能が提供されています。
今回は、WordPress を利用している場合にオススメな高速化設定の解説です。
WordPress 高速化については、以下の記事も合わせて参照ください。
「mod_pagespeed」で WordPress を高速化
Web サイトの高速化では「mod_pagespeed」と呼ばれるモジュールが有名です。
コンテンツを自動的に圧縮し、高速化する機能を持っています。
エックスサーバーでは、管理画面からクリックするだけで利用可能です。
Xserver サーバーパネル にログインし、「高速化」→「mod_pagespeed設定」を開きます。
設定したいドメインを選択して「ON」に切り替えるだけで設定完了です。
注意点として、画像も自動圧縮されてしまいます。画像を劣化させたくない場合は、サーバーパネルから .htaccess
に1行追加します。(ModPagespeed On
の直後に追記)
ModPagespeedDisableFilters rewrite_images
エックスサーバーの「Xアクセラレータ」で高速化
mod_pagespeed の他にも、「Xアクセラレータ」が提供されています。
コンテンツをキャッシュし、2回目以降は高速に表示できる独自機能です。
Xserver サーバーパネル にログインし、「高速化」→「Xアクセラレータ」を開きます。
先ほどと同様に、設定したいドメインを選択して ON [静的ファイル]
に切り替えます。
ON [全ファイル]
を選択するとさらに高速化されますが、WordPress のプラグインや利用用途によっては正常に動作しない可能性があります。
訪問者によって表示される内容を変えていたり、アクセスの度に内容が変化するページには利用できないため注意が必要です。分からない場合は ON [静的ファイル]
が推奨です。
PHPバージョンアップでWordPressを高速化
WordPress は、PHP と呼ばれるプログラミング言語で動いています。
PHP 自体にもバージョンがあり、最新の「PHP 7」では高速化が図られています。
エックスサーバーでは、利用する PHP バージョンを切り替えることが可能です。
Xserver サーバーパネル にログインし、「PHP」→「PHP Ver.切替」を開きます。
記事公開時点での最新版は「PHP7.2.6」です。
基本的には最新バージョンの方が、速度・セキュリティ面ともに優れています。
ただし、WordPressのプラグインによって、最新の PHP に対応していない場合があります。
問題が発生した場合は、以前の PHP バージョンに戻すことで復旧可能です。
まとめ
エックスサーバーの提供機能を活用した、WordPress 高速化テクニックについて紹介しました。
サーバー側の設定を見直すだけでも、Web サイトの高速化や性能の改善が見込めます。
下記の記事では、WordPress 自体の高速化についても紹介しています。ぜひご確認ください。
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