自宅にサーバーを持ちたい人にとって一つの選択肢が「ノートパソコン」です。
今回は、ノートPCを自宅サーバーとして使う場合のメリット・デメリットを解説します。
結論としては、24時間稼働させる自宅サーバーにはオススメしません。
ノートPCを自宅サーバーにするメリット
ノートパソコンを自宅サーバーにする場合、以下のようなメリットがあります。
- コンパクトなため場所を取らない
- デスクトップPCよりも省電力
- バッテリーがUPS代わりになる
- Wi-Fiを活用すればLANケーブルが不要
- モニタやキーボードが一体のためコンソール操作が可能
- 周辺機器など自由な構成で運用できる
- 必要な時だけON/OFFが可能
自宅サーバーのメリットは、何といってもその自由度の高さです。
OS はもちろん、サーバー自体をどのような構成にするかも自分で決められます。
自由度が高すぎる反面、初期設定から運用まで自らの手で行う必要があります。
サーバー構築に関する勉強としては最適な選択肢と言えるでしょう。
自宅サーバーのデメリット
ノートPCに限らず、自宅サーバーには以下のデメリットがあります。
- 電気代が上昇する
- パソコンの寿命が縮まる
- 温度や湿度の管理が必要
- ファンの音が気になる
- PC周りの清掃を怠ると発熱や火災の原因に
サーバーとして24時間動かし続ける場合、PC内部はもちろんのこと、
ACアダプタ・バッテリーなどの周辺機器にも負荷が掛かり続けます。
また、電源を入れたまま放置する運用になると、メンテナンスを疎かにしがちです。
PC 周辺に溜まったホコリと発熱の影響で火が出た、という事例も過去に存在します。
家庭用パソコンは、基本的に24時間連続稼働を想定していません。
24時間365日、常に動かし続けたい場合は他の手段を検討しましょう。
ノートPCの自宅サーバーは学習用・検証用にオススメ
ノート PC をサーバーとして活用する場合は、必要時のみ起動させることをオススメします。
今は使っていない古いノートパソコンなど、余っているPCがあれば活用してみましょう。
「CentOS を触ってみたい」「Ubuntu の勉強をしたい」といった、学習用途に役立ちます。
レンタルサーバーでは学習できない「OSインストール」も、自由に何度も試せます。
他の利用者の影響を受けて性能が落ちることもなく、サーバーを専有できる魅力もあります。
一方で、インターネット向けにサービスを公開したい・常に動かし続けたい場合は不向きです。
外部公開する場合は、レンタルサーバーやクラウドサービスを活用した方が良いでしょう。
まとめ
ノートパソコンの自宅サーバー運用について考察しました。
不要となったPCがある場合には、サーバー構築などの学習用途に活用してみましょう。
ただし、24時間365日動かし続ける場合は専用のサーバーを用意することを推奨します。
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