サーバー監視ツール「Zabbix 4.0」がリリースされました。
HTTPリクエストによる監視機能や、データのエクスポート機能が追加されています。
本記事では、以下の構成によるセットアップ手順を解説します。
- CentOS 7.5
- Zabbix Server 4.0
- MySQL
⇒ Ubuntu 18.04 への Zabbix 4.0 インストール
Zabbix のデータ格納用に MySQLを準備する
Zabbix では、監視データをデータベース上で管理します。
今回は、サーバー内にセットアップ済みの MySQL 8を利用します。
⇒ MySQL 8 のインストール手順 (CentOS)
MySQL にログインし、Zabbix 用のデータベースを作成します。
# mysql -uroot -p
<MySQLのrootパスワード>
> CREATE DATABASE zabbix CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_bin;
(MySQL 8の場合)
zabbix 用のロールとユーザーを作成し、先ほどのデータベースに紐付けます。
# ロール作成
> CREATE ROLE zabbix_role;
> GRANT ALL ON zabbix.* TO zabbix_role;
# ユーザ作成
> CREATE USER zabbix@localhost IDENTIFIED WITH mysql_native_password BY 'P@ssword123' DEFAULT ROLE zabbix_role;
(MySQL 5系の場合)
zabbix 用のユーザーを作成し、先ほどのデータベースに紐付けます。
# ユーザ作成
> GRANT ALL PRIVILEGES ON zabbix.* TO zabbix@localhost IDENTIFIED BY 'P@ssword123';
Zabbix 4.0 を CentOS 7 にインストール
CentOS 7.5 の標準リポジトリでは、Zabbix 4 をインストールできません。
そのため、Zabbix 公式提供のリポジトリをインポートして使用します。(コマンドは1行)
GPG キーの警告(warning) が出力された場合は、Y
を入力して続行します。
# rpm -i https://repo.zabbix.com/zabbix/4.0/rhel/7/x86_64/zabbix-release-4.0-1.el7.noarch.rpm
yum コマンドでインストールします。
# yum install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-agent
Zabbix 4 の初期設定(MySQL データと Apache)
Zabbix 用のデータベース初期データを取り込みます。30秒ほどかかります。
# zcat /usr/share/doc/zabbix-server-mysql*/create.sql.gz | mysql -uzabbix -p zabbix
<zabbixユーザのパスワード>
Zabbix の設定ファイルを開き、DB パスワードを追記します。
# vi /etc/zabbix/zabbix_server.conf
DBPassword=<zabbixユーザのパスワード>
Apache の設定ファイルを開き、タイムゾーンを修正します。コメント解除&日本標準時を指定。
# vi /etc/httpd/conf.d/zabbix.conf
#php_value date.timezone Europe/Riga
↓
php_value date.timezone Asia/Tokyo
Zabbix 4 の動作確認・自動起動設定
設定が完了したら、Zabbix 関連サービスを再起動します。
# systemctl restart zabbix-server zabbix-agent httpd
http://<サーバーのIPアドレス>/zabbix
にアクセスして確認します。
Web 画面の指示に従って、初期設定を行えば完了です。
最後に、Zabbix の自動起動設定を ON にしておきます。
# systemctl enable zabbix-server zabbix-agent httpd
まとめ
Zabbix の最新版「Zabbix 4」のインストール手順を紹介しました。
CentOS 7.5 の場合は、yum から簡単にインストールすることができます。
サーバー監視ツールを新規導入する際に活用してみてください。
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