AWSの中から「ネットワーキング&コンテンツ配信」に関する3つのサービスを紹介します。
いずれもAWSで広く利用されているメジャーなサービスです。
単独で利用することはもちろん、他のAWSサービスと組み合わせることでより便利に活用できます。
Amazon VPC
AWS上に作成できる自分専用のネットワークで、社内LANに近いイメージです。
他のユーザとは切り離されたネットワークを確保することができます。
VPCに対応したAWSサービス同士であればローカルのように通信が可能です。
インターネット経由ではなくVPC内の通信とすることで、よりセキュアな構成となります。
VPCはリージョンごとのサービスのため、例えば東京とシドニーで同じVPCを利用することはできません。「VPCピアリング」と呼ばれる機能を用いることで、VPC同士を接続できます。
IPアドレスの割り振りやファイアウォール、ルーティング設定も自由に行える他、外部ネットワークとのVPN接続にも対応しているため、柔軟な構成を組むことが可能です。
Amazon Cloudfront
AWSが提供するCDN(Content Delivery Network)サービスです。
世界中に分散配置された大量のキャッシュサーバから、Webサイトのコンテンツを配信できます。
アクセスしてきたユーザに一番近いサーバからコンテンツを配信するため、Webサイトの速度改善やレスポンスの短縮にも効果があります。
大容量の動画や画像に加え、CSSやJavaScriptなどの静的ファイルによく利用されます。
ユーザからのリクエスト数による課金と、データ転送量による課金の2種類が存在します。
転送料金については、EC2やS3からの直接配信よりも安価に設定されています。
アクセス数のWebサイトや、動画や画像を多用するサイトでよく利用されるサービスです。
Amazon Route 53
AWSが提供するDNS(Domain Name System)サービスです。
好きなドメイン名を取得したり、自分の所有するドメイン名の管理を行なえます。
DNSサーバーや全世界に分散されており、SLA(サービス品質保証)100%を謳っています。
つまり、サービスが1秒も停止しないレベルの運用が行われています。
AWS内の各サービスとも相性がよく、CloudFrontやELB、S3などと簡単に紐付けることができます。
課金は以下2つの合算となります。
非常に安価で、毎月1ドル未満で済む場合が殆どです。
- ホストゾーン(ドメイン名)の数: 0.5ドル/1個
- DNSサーバーの応答回数: 0.4ドル/10億回
まとめ
AWSの「ネットワーキング&コンテンツ配信」に関するサービスを紹介しました。
基本となるVPCや、コンテンツ配信のCDN、DNSなど、幅広いサービスが用意されています。
特に「Cloudfront」や「Route 53」は単独でもよく利用されるサービスです。
いずれも従量課金で気軽に試せるので、ぜひご活用ください。
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