AWS EC2 の利用料金節約について解説します。
サーバー構築時に便利な EC2 ですが、油断するとコストが跳ね上がりやすいサービスです。
以下の3点を意識することで、コストを削減しましょう。
EC2 インスタンスの見直しで節約
まず不要なインスタンスが無いか見直すことが第一歩です。
EC2 管理画面にアクセスし、未使用インスタンスがあれば停止か削除をしましょう。
現在の AWS は、サーバーの起動1秒ごとに課金されます。
日中にしか使わないサーバーを夜間に停止するだけでも大きな節約となります。
サーバーの使用状況を確認してスペックに余裕がある場合は、
インスタンスタイプ(性能)を下げることも有効です。性能に比例して料金も下がります。
本番環境では慎重に行う必要がありますが、
開発用サーバーなどは「起動時間帯」と「スペック」を要チェックです。
リザーブドインスタンスで節約
リザーブド(=予約済み)インスタンスを利用することで料金の節約が可能です。
携帯電話でよくある2年縛りのようなイメージで、
契約期間を定めることで EC2 インスタンスの利用料金が割引になります。
支払い方法は多数ありますが、一括前払いが最安です。
1年間の継続利用で3割~4割ほど、3年間の継続利用で5割~6割ほど安くなります。
インスタンスタイプやリージョンを指定して購入(=予約)するため、
原則として途中変更ができない点に注意が必要です。
起動し続けるサーバーであれば、リザーブドインスタンスを検討しましょう。
スポットインスタンスで節約
AWS が用意しているサーバーの余っている部分(今使われていない部分)を、
オークション形式で安く使えるインスタンスです。
インスタンスタイプや地域(AZ)ごとに相場価格が決まっており、
それを上回る額で入札すれば利用できます。
下記の例では 0.1244 ドル
以上で入札していれば OK となります。
右側の価格表をご確認ください。
オンデマンド価格
は、通常通りにインスタンスを起動した場合の価格です。
需要にもよりますが、およそ3分の1以下の価格で利用できる点が大きなメリットです。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 相場価格が入札額を上回るとインスタンスが削除される
- 価格はたまに急上昇することがある
- AWS 側のサーバーが不足している場合は起動できない
テストサーバーや、複数台あるサーバーの一部で利用するなど、
いつ削除されても問題ない箇所に適用しましょう。
まとめ
AWS EC2 インスタンス料金の節約について解説しました。
不要なインスタンスを削除することはもちろんですが、
リザーブドインスタンスやスポットインスタンスなど、様々な方法が用意されています。
使わない時は止める、必要になったときだけ借りるなど、
クラウドのメリットを効果的に活用してコストを低く抑えましょう。
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